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日本のコロナ対策は妥当だったのか?今、改めて議論する

投稿日:2024/04/09

G1サミット2024
第5分科会P「コロナへの対応を総括する~日本のコロナ対策は妥当だったのか?」安宅和人×小林史明×高山義浩×津川友介×中室牧子
(2024年2月24日開催/沖縄万国津梁館)

約3年にわたった新型コロナによるパンデミック。医療の現場は対応に追われ、経済は深刻な影響を受ける中で、多くの政府による施策、社会的対応が行われた。人類史上稀に見るこの壮大な経験から私たちは何を得て、何を失ったのか。コロナへの対応を総括し、そこから得られる反省と教訓を冷静に分析する必要がある。(肩書きは2024年2月24日登壇当時のもの)

00:00 オープニング

01:33 コロナ政策において評価できるもの、まずかったもの(安宅氏、小林氏、高山氏、津川氏)

-ワクチンの爆速接種は評価できる。マスクでコミュニケーションを止めたり、少子化などに大きな影響、愛を取り戻すのに時間がかかる。
-オンライン診療などの規制改革が進んだ。一方で国と地方のガバナンスが有事に弱く、平時に不便さを生んでいる。
-ワクチンが届くまでの封じ込めが利いた。医療介護連携が出来た。専門家と行政とのコミュニケーションに課題。
-日本の死亡率が少ない、という結果だけを見れば優等生。またパンデミックが確実に起きる中で、情報がなくてわからないことを伝えずにコミュニケーションを続けたのが良くなかった。

10:46 ワクチン接種がうまくいったことについて、どこが良かったのか(小林氏)

-成功要因となった組織の意思決定のあり方と、政治行政民間でのコミュニケーションについて。

14:58 もしあの時、あぁしていたらどうなっていた、というものはあるか(安宅氏、小林氏、高山氏、津山氏)

-緊急事態における止血以外は、ほぼ無策に終わった。COVID-19での死者を減らすことしか出来なかった。
-若者に優先的にワクチン接種し、高齢者に自粛を促すことが出来たのではないか。自治体ごとに解釈するやり方を変えるべきであったのではないか。
-武漢の封じ込めが失敗していたら、世界はどのように動いていたのだろうか。緊急事態宣言の効果が薄くなった時にカスタマイズ出来ていれば変わったのではないか。
-もっとクリエイティブなソリューションがあっても良かったのではないか。

23:46 専門家会議をこうすれば良かったという点(高山氏)

-政治で決断すべきことを、医師で話し合って決めていた。会議体の目的を明確にすべきだった。

25:27 有事におけるコミュニケーションのあり方(安宅氏、高山氏、津川氏、小林氏)

-バイオロジカルなこと、医学的なことを理解していて、マネジメント的な意思決定ができる人が必要だったが、それがほとんどなかった。このような人間を育てなければならない。日本の算数力の低さが露呈していた。人数で論じても意味ない。
-ファクトが十分にない新興感染症に対して、十分な説明が出来なかった。
-専門性の高いコロナでは、プレゼンなどよりコンテンツが大事だった。フェーズによって、コミュニケーションを変えるべきだった。
-どのようなプロセスを経てその意思決定をしたのか、明確に共有すべき。予防接種のやり方を変える時、オンラインで全自治体に対して共有した。

35:23 非科学的なことを信じる人たちに、どのようにコミュニケーションを取ればいいのか(安宅氏、高山氏、津川氏、小林氏)

-分離・分断と、国民の計算力の平均が割り算であることを超えない限り、このオカルティックな議論は続く。日本人は物分かりやすさのスピードは速い。教育のエラーだったことを反省すべき。
-アンチワクチンのデマと戦うのではなく、アンチワクチンにすがりつく人たちの社会的背景を見ることが必要。社会保障の裾野を広げることが重要だったのではないか。
-科学が万能だと思われている時代は長くない。これが破綻し始めている。不確実性の高さをコミュニケーションしなければならない。科学を信用している人が、その努力を怠っていた。
-多様な情報を集めて先読みして対応していくことが重要。なぜその人がそういう行動に出てしまうのかを理解し、そこに的確な手を打つことが重要。

47:02 質疑応答①

-ドイツ・メルケル首相のように、違いを政策として比較することが大事なのではないか。
-政府からの給付は、経済学としていい政策だったのか。
-中年男性の中で決まって切り捨てられた事業があったが、次の有事にどう活かされるのか。またシールドは役に立ったのか。
-ワクチンなどの製薬を持ってくる段階での学びは。

54:40 質疑応答②

-日本の感染症に対する治療の意識が悪影響を及ぼしたのではないか。すぐに病院に行く日本人の治療行動についてどう考えるか。

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