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期待を超えるマネジャーで居続けるために必要なこと

投稿日:2017/01/23更新日:2019/04/09

前回は、何か新しいスキルを身に付けなければならない状況に遭遇した際に、周囲から一目置かれるマネジャーは、自己変革を深め、都合の良い解釈をして、持論を形成している、とお伝えしました。こう聞くと、一目置かれるマネジャーになる人というのは、最初から優れた人で、自分とは別世界の人という印象を持たれるかもしれません。しかし、彼らも紆余曲折を経ていて、全てが順調にいっているわけではありません。

さらに、一目置かれるマネジャーになるためには、「スキル」と「思い」と「ギャップを埋める力」というこれまで何度も申し上げている三要素を獲得する必要があるわけですが、それらを獲得しても終わりではありません。次は、期待を超えるマネジャーで居続けるという努力が必要になります。日々仕事をしていれば、やる気を失わせてしまうようなことなど様々なことが起きてきます。自分の状態を維持する為に、これらの方はどのような努力をしてきたのでしょうか。

実は、素晴らしいマネジャーの皆さんの中には「メモ魔」の方が多くいます。自分自身の持論をきちんとノートに書き留めて、時々見返していたり、時には補正し、作り替えたりしながら進化をさせているのです。人間は目の中に入らなくなったもの、つまり見えなくなってしまったものをずっと意識し続けることが難しい生き物です。一方、見える所に置いておくとそれが常に気になります。そうした人間の本能を上手く使って、想いを維持しているのでしょう。

それからもう1つ、多くの方がされていることがありました。「あなたは仕事に対してWhat 型? How型? Where型? Who型?」の記事で、仕事に対する想いの在り方が4タイプあるとお伝えしましたが、この「維持」という段階で想いのバリエーションを増やしていくことを上手くやっているのです。

例えば、「私はアナウンサーという職業に惚れ込んでやっています」というwhat型の人が、仕事を重ねていくうちに、「私はリスナーのために働くことが大事だと気づきました」というように、who型のバリエーションが増えることがあります。そうやってバリエーションが増えると、仮に1年間アナウンサーではなくて製作サイドのお仕事につくことを命じられたとても、「顧客のため」というwho型が使えるようになることで、「アナウンサーができないなら仕事なんて辞めてしまおう」ということになりにくくなるわけです。このように、バリエーションを増やすことで「維持」している方が非常に多かったです。

期待に応えられなくなってしまったらどうする?

では、もし維持に失敗した場合はどうすればよいでしょうか。例えば、完全に時代の流れについていけなくなってしまったという場合が考えられますよね。その場合には、どうにかして期待を回復させないといけません。

回復方法には、いくつかのパターンがあります。例えば、丁寧に過去の棚卸しをして、自分は何に躓き、どういう状態に追い込まれているのか、ということにきちんと向き合うという方法です。

あるいは、何かに失敗して上司に怒られるといったような、他者からの承認欲求が満たされない状況で自信を喪失しているのであれば、その承認欲求を何らかの方法で満たす必要があります。そういったことが上手くできる人というのは、メンターがいるとか、どんな失敗をしても認めてくれる友人たちが周りにいる人たちです。そして、そういった人達からの小さな承認を1個1個積み重ねて回復していきます。こういった対処が出来る人が、良い状態を保てる人の特徴とも言えます。

(本記事は、FM FUKUOKAのラジオ番組「BBIQモーニングビジネススクール」で放送された内容をGLOBIS知見録用に再構成したものです)
 

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