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失敗してもやり続ける、メンタ―を作る…20代のうちにしておくべきこと

投稿日:2016/03/09更新日:2021/10/22

20代のうちに最速で成長したい方のために、グロービスとリクルートキャリアが共同で開催したセミナー。最終回は、リクルートキャリアの秋山貫太さんと、グロービスの金澤英明・鳥潟幸志が、参加者の質問に答えながら挫折の乗り越え方や志の高め方について語ります。(全4回、最終回)

金澤:ここからは、皆さんからのご質問も伺っていこうと思うのですがいかがですか?

参加者:自分が一番武器となったスキルをお伺いしたい。

秋山:強みや武器みたいなものは、例えば営業力ですみたいな答えではないんです。僕の場合は自分自身の職種や仕事をする国も変えていて、実は常に何もできない状態だと思っています。その中で自分自身強いなと思うのは、チャレンジやアクションをするということが常にできることだと思ってます。なので、基本的にキャリアで一番長いのは営業なんですけど、営業が強いから生き残れているとか評価されたとは思っていない。何か新しい課題とかテーマが与えられた時に取りあえずまずやってみる。そうすると成功・失敗どっちもあるけど、そこから学んでまた次の成功の確率を高めていくサイクルを生んでいることだと思う。結構見ていて多いなと思うのが、一回やってだめだとやめちゃう人。ほとんどの人が一回やって失敗するので、その失敗した後にずっと続けること。続けた後にもまた失敗するので、また学んでもう一回やる、やり続けるということがすごく大事だと思います。

また、スキルとは違いますが、周囲とか周りのメンターを持つことがすごい大事かなと思っています。自分自身だとできないことが多いですけど、それを周りから見るとすごい簡単に見えていたりとか、解とか方向性を示してくれるケースは十分あるので、自分で悩まずに悩んでいることとか失敗したことを周りと共有して助けてもらうといいんじゃないかと思います。僕自身、自分の社外取締役をつけるということをテーマにしてやっているんですけど、自分の周りに著名な人とかもしくは自分が尊敬する人をたくさんつけて、常にフィードバックをもらうようにしています。

金澤:そこは意識して会いに行ってるんですか?

秋山:はい、意識して会いに行きますし、一回そういう輪を作ってしまうと常に気にもしてくれますし、やるんだったら報告するし、またさらなるフィードバックを頂けるっていうサイクルができます。なので、まずはそういう仲間やメンターを作り、その後に発信をしてフィードバックをもらうっていうことが大事です。

鳥潟:ちょっと似ているんですけど、僕は悩んだ時に解決できそうな人にすぐに会いにいくんですよね。例えば『経営の教科書』って言う素晴らしい本があるんです。新将命さんっていう方が書いた本で、元々はコカ・コーラさんとかジョンソン・エンド・ジョンソンさんといった外資系の社長とかをやられていて、今70歳くらいなんです。たまたま読み進めていったら最後にメールアドレスが書いてあったので、「会ってください」とメールしてみたんですよ。そうしたら、2週間後ぐらいに「会っていいよ」と言って下さったんです。銀座の一流の一部上場企業の経営者しか入れないようなお店で、緊張しながら面談してもらったんですけど、僕の中でありがたい話をいっぱい教えてくれました。後日、手書きで「こういうことを学びました。ありがとうございました」っていうお礼の手紙を書きました。こういうことを僕はずっと続けています。70代の方とか60代、もちろん同世代の経営者の方にも会いに行って教えてもらうというのは大事なことの一つですね。

もう一つ大事なこととして、僕は自分が素直な人間だと思うんです。変なプライドがなくて、自分のやり方とかにあまりこだわりがないという人間です。良いことだと思ったら、それは受け入れます。松下幸之助さんのことが大好きなんですけど、彼が著書の中で「素直さが大事」だと言っています。つまり、何かを聞いた時にまず、「あ、そうなんだな」と受け入れて、それを自分の頭で考えて消化するというこのサイクルができないと絶対に人の成長は止まる。これはすごく僕にとってインパクトがあって、だから年下の方とか色んな人から僕は素直に学ぶ。これが僕の強みだし、だからたぶん色んな方が応援というか困った時に助けてくれているのだと思います。

参加者:苦手な仕事にチャレンジしたりとか全く畑違いの仕事に転職をされたりとかそういうところで色々ストレスを抱え込むことがあったと思います。その時に、ストレスの解消法教えてください。仕事で解消していくのか、それとも全く関係のないところで気を紛らわすのか。

鳥潟:家族と過ごす時間というのが結局一番安心するしストレスがなくなるし、その時間を大事にしています。もう一つは、何かが起きた時に「小さなプライドを捨てて大きなプライドを持つ」という言葉が大好きで、大切にしています。自分のできないとか悔しいというプライドはちっぽけで、自分はもっと大きいことにプライドを持っているわけだから、ここにたどり着かないとだめだよな、みたいなことを毎朝起きたときに瞑想しながら考えていますね。

金澤:グロービスでは「志はどうやって醸成されるのか」という研究をしたことがあり、志ある素晴らしいリーダーだと思う方々にインタビューをしていったんです。結論として何が分かったかというと、最初から高い志を持っていた方は実はいなくて、志は育っていったとこうこと。これを『志を育てる』という本で出版してグロービス経営大学院でも必読書になっています。志がどういうふうに育つかというと、まず何かのきっかけでまず目標を持ちます。そのあと、お二人の話でも出てきましたが、二人ともすごい頑張ってましたよね。達成に向けてとにかく頑張って取り組むんです。ある時、その取り組みが成功や失敗、もしくは異動など途中でできなくなるなど、何かしらの形で終わりを迎えます。その時、自分は誰にどのような価値をどのくらい影響を与えることが出来たのか、客観的に見てみる。その中で、先ほどの鳥潟さんのように、自分はこれから何をしていきたいのか、何者なのかと自問自答していくと、もう少し大きなこれやりたいなっていう新たな想いが出てくるんですね。これがぐるぐると回っていくと、スパイラルのように志が育っていくということが分かったんです。(参考:多数の「小志」積み重ねる

ただ一方で、皆が成長するわけではないんです。目標達成への取り組みで120%頑張りきれない人は、取り組みが終わっても中途半端で次の想いが見えてこない。一生懸命取り組んだからこそ、想いが育つということ。もし今、何か迷いがあって本当に頑張れないのなら、鳥潟さんのように自分を振り返ることが大事かもしれない。皆さんは、今は頑張りきれていますか?自分自身について振り返ってみてくださいね。

ところで、たとえば何かの終わりをむかえた時、それが挫折だったとしたら、それをどう自分なりに乗り越えるかは大事。秋山さんはどう乗り越えたんですか?

秋山:挫折が何かっていう話があると思うんですけど、僕の場合自分なりにうまくいってないって思う状態だとすると、一つはさらにやり切るっていうことがあるかなと思っていて。だから大抵の場合って自分は悩んでるんだけど、実はもっと他に頑張っている人から比べると全然やってないから、中途半端な結果しか出ていないということがあるかなと思ってます。なので、それもさっき鳥潟さんが仰ってましたけど、世の中ですごい成果を出している人とか社内にも素晴らしい成果を出している人と比較をして、自分って本当にやり切れているのかっていうのを見てみる。それでまだまだ中途半端だと思えばしっかりそこは一回やり切ってしまうということが一つの克服方法かなと思っています。

もう一個の方法としては、環境を変えてしまうということがあると思っています。自分自身が頑張っているのに成果が出ないもしくは評価されないという場合には、もしかしたらそこにいる環境自体が合っていない。自分の性格だったりとか、もしくは能力とフィットしないケースもあると思っていて、あんまりそこで頑張り続けるぐらいなら思い切って環境を変えてしまってそこで新しくゼロから頑張ってみるっていうのも一つあるのかなと思っています。なので、あまり固執し過ぎず、時にはある意味ドライに環境を変えてしまおうっていうのも僕は良いんじゃないかと思います。

金澤:安易に環境のせいにして変えにいくとリスクもあったりする。まだ逃げずにもっと今頑張って結果出した方がいい、その先頑張ると良い先が見えてくるのにという場合もありますよね。だから、逃げずに挑戦できる場で挑戦し続けることが大事ですよね。

秋山:特に今日いらっしゃっている方々は、成長したい、最速で成長されたいっていう思考の方だと思うので、それで考えるととにかくチャレンジできる機会が多い環境がフィットすると思っています。特に20代ってかなり足腰を鍛える時期だと思っていて、自分自身のキャリアを振り返ってもそうなんですけど、ある程度与えられた仕事とかもしくはルーティーンで回る仕事をやっていると自分自身のできないことにチャレンジする機会も少ない。結果として昨日を越えていくっていう機会も少ないので成長しないんだろうなと思っています。とにかく難しくてもいいので、チャレンジができる環境に身を置くっていうことが非常に重要だなと思います。

金澤:鳥潟さんは、自分が身を置く環境についてはどのように考えていますか?

鳥潟:自分のビジョンとか自分の生き方、こことちゃんとフィットしているかどうかっていうのが僕は環境レベルで最も大事だなと思うんです。たぶんそこに入ってしまえばいくらでも環境を自分で作れると思うんです。なぜならば、頑張りたいという欲求はそういう環境に身を置いていると底から湧いてきます。そこが合わない会社に入ってしまうと、もちろんその会社は仮に成長していくとして、どんどんやることはあります。でも何か違うんだよなと思いながら働くというのは僕はすごい時間の無駄だなと思っているので。

まだ何も分からないっていう場合は、とにかくチャレンジがあるところでやっていっても僕は全然良いと思うんです。皆さんのように色々キャリアを真剣に考えられていて、自分はこういうことを大事にしたいんだと思うんだったら、そこはもう妥協せず徹底的に研ぎ澄まして確認したほうがよい。徹底的にその会社が何を考えているのかとか、それは会社のオフィシャルなホームページとかではなくてトップに直接話を聞かないと分からないし、役員とか現場の人とかが何を考えてやってるんだっていうことを見る。そしてどれが自分にフィットしているか、これが僕はすごい大事だと思ってます。そうじゃないと頑張れないです。

参加者: 鳥潟さんは、30年後にどうなりたいかとかどういうふうに生きたいかとか本気で話し合える仲間がいた。本当に純粋に成長しようみたいな話ができる仲間はどうやって見つければよいのでしょうか。

鳥潟:仲間って付き合った時間じゃなくてどれだけ本音・本気で話したかですよ。本当の同志だったら1回会ったらそういう関係になれるんですよね。これはとにかく色んなところに広げて歩くしかないですね。その第一歩目でおススメは自分が尊敬する人から紹介してもらうこと。素直に言ったらいいですよ。自分は今こういうことに悩んでいて、こういう同じ志を持つ人に出会いたいんだと言うと意外と紹介してくれる。僕も今グロービス入って3年ですけど、入ってからもたぶん一生の友人になるような人間が社外にできたんです。これは転職する時にフェイスブックに志をがーっと書いて、ある先輩から「おー。君に紹介したい人がいる。」ってことで、会って飲んでその瞬間にこの人とはいけるなっていう感じで。だから二つあって、一つはまず自分の悩みでも想いでもいいから発信する。そういうことを求めてますよとちゃんと言うこと。もう一つは機会があったら会ってみる。まず飲んでみる。腹を割ってみる。これですね。そしたらできますよ。大丈夫です。

金澤:最後にお二人から、環境という話しがありましたが、グロービスやリクルート働くとで何が魅力かを教えてください。

秋山:今までお話ししたところともかぶるんですが、20代は特に人的ネットワークを構築しておくことがすごい重要だと思ってます。実は僕が3年前にその頃メンターとしてお世話になってた方から言われたことで、「今20代後半で何を一番するか」という質問をした時に、その方が「良い人脈、人的ネットワークを作りなさい」と。どうしてかというと、それができると仕事のチャンスももらえるし、今やっていることにフィードバックももらえるし、もしくは悩んでいることのアドバイスももらえるということで、結局全てにつながっていくからとのこと。どう作るかって結構地道だったんですけど、実際僕はそれから3年間本当に色んなネットワークを作ってきた。とにかくこういう人に会いたいということを発信したり、本に書いてあるメールアドレスに本当に僕も連絡をして会いに行ったことがあって、ほぼ100%OKをもらえた。3年間に2000~3000人に会ってきたと思う。そういうことを1日2日ではなくてたぶんやり続けるということがすごい重要です。3年経って振り返るとその背後には本当にたくさんのつながりがあって、おそらく自分のビジネスにもつながりますし、キャリアとか私生活にもどんどん良い影響があって、とにかく良いネットワークを作って頂くためにアクションをしてほしいなと思ってます。

このアクションに絡めて言うと、20代ではチャレンジをすることが大事だという話をしました。リクルートグループは、チャレンジを推奨するというかチャレンジをしないとむしろ全く評価されないという会社だというぐらいやれるチャンスや仕事の機会があります。何をやりたいって言うことも大事だと思うんですけど、まずはやってみるっていう機会を得るためにうちの会社の環境は非常におもしろいと思う。9年間やっていて常に思い続けているので、もしご興味があればぜひ色んな社員も採用しているので話を聞いてもらえればなというふうに思っております。どうもありがとうございました。

鳥潟:まず20代の頃にやっておくことは二つあるんですけど、一つは学ぶことですね。とにかく学ぶ時間を徹底的に増やすこと。僕は学ぶって三つあると思っていて、一つはlearning by doingですね。やりながら学ぶ。もう一つがlearning by listening。人から学ぶ。三つ目がlearning by reading。本から学ぶ。僕が特に強くおススメするのが本から学ぶということです。僕は20代の前半ぐらい、起業して2年目ぐらいからずっと本を読み続ける癖があって、年間で100冊くらいは読んでいます。。結局、learning by doingもいいんですけど、経験って触れることしか学べなくて。一方で、本って体系的に過去の色んな失敗とか教訓を重ねているので、いずれ役立つことが学べるんですよね。

もう一つが、これはちょっと難しいですが、ベクトルを自分から外に向けてほしいということです。これは僕たぶん20代の頃ってベクトルが自分に向いていたんです。つまり自分のキャリアとか自分の給料とか自分の成功とかばっかり考えてた。今は違っていて、自分の外にどう貢献できるかということに自分は思えるようになって。それって世の中の問題とか事象とかを色々見たり聞いたりしたけども、これやっぱり自分が解決しないとだめだなって思える時期がやってきて、そうすると努力をするモチベーションが変わってくるんですね。

だから、僕は創造と変革の志士、日本で起業家をどんどん生み出して、日本をもう一回元気にするために、自分がグロービスの中でベンチャー精神を牽引したいと本気で思ってるんですけど、ベクトルを外に向けるとものすごいパワーが出てくる。ベクトルを横に向けて、縦っていうのは時間軸ですね。今のこの平和な日本、幸せな生活は先人たちの様々な犠牲と努力があって成り立っています。戦時中もあれば戦後の日本、松下幸之助さんとか色んな方が努力をして今がある。じゃあ次どうするか。我々が次の世代に良い日本、良い社会を残していった方がいいなと。これは一つのこの世代に生きる人たちの責任だと思っているので、そうすると選択肢がどんどん変わってくるんですね。今自分にとって良いかどうかを思うんじゃなくて、次の世代に何が良いのかっていうことを考えられるようになってくる。社会の貢献を考えるっていうこと、考え始めるっていうことを意識していくとすごく考え方が変わってくると思います。(参考:「働きがい」、ありますか?

グロービスで働く魅力なんですが、これは二つあって、とにかくグロービスって知が集結しているんですね。自社で大学院やっているだけあって、企業研修でも一流の人たちを集めてプログラムを作って色んな知が集結しているので、学びたいと思えばいくらでも学べる。何でもアクセスできる。この学べる環境はすごい良いですね。もう一つはネットワークなんですけど、グロービスはすごいネットワークがたくさんあって、基本的に世の中を良くしたいと思っている皆さんと同じ世代の在校生・卒業生がたくさん集まっているし、講師もいる。自分も入社してからグロービスのMBAで学びましたが、このネットワークの魅力っていうのは、自分と全く違う刺激をどんどんもらえる。それでいてやりたいことに挑戦できる環境があるということなので、そういうことに身を置いていただきたいし、知的好奇心を持ってどんどん成長する場に身を置いてみたい人にはすごくおススメだなと思っています。

金澤:皆さんには行動しないで後悔してほしくないと思うんですよね。あえて二人に今日来て頂いたのは、行動して大変だったんだけどそこの中で学びながら成長していったから。最初にグロービス経営大学院で学ぶ人は30代が多いといいましたが、50代で学ぶ方もいらっしゃるんですよ。皆さん口をそろえて言うのが、もっと若い時に学んでおけば良かったと。だから皆さんは今このような場に学びに来ているのはとても素晴らしいこと。皆さんにはぜひ挑戦できる環境をつかみ取って、ぜひ行動しながら学び気付いていってほしいなと思います。

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