世界を正しくとらえて、成長するために
一つ目は、企業についてです。“企業のなかにいる私”という意味で考えていただきたいのですが、グローバル・マーケットや新興国市場で戦い、これに勝利して利益を上げるために、一体何をすればよいのかということです。縮小している日本国内だけで皆が幸せになっていけるかといえば、私は非常に困難だと思っています。ならば外に打って出て、世界全体が成長するサイクルのなかで日本も貢献し、そこから利益を得なくてはいけません。そのときに企業人である「私」は何をすべきかということです。
二つ目の質問は、我々が「危機感」を持つにはどうすればよいのかということです。それぞれの企業が「変わらなくてはいけない」という思い、「もっとスピード感を持って動かなければいけない」という考えをどれほど持っているか。あるいは企業内でいかにして危機感を喚起していくべきか。変化を起こしていくために自分自身が何をすればよいのかという問いです。
三つめは、高齢化社会についてです。日本は“課題先進国”で高齢化社会に突入していますが、これは本当に問題なのかという問いです。単なるマイナス要素としての高齢化社会ではなく、何かプラスになることを考えてみてください。年齢を超えて働ける仕組みなどは、まさにそれにあたるでしょう。若返りというテーマとは異なる問題と言えます。
最後のテーマは、皆さんも強い興味を抱いておられると思いますが、なぜ日本からグローバルリーダーが現れないのか、というものです。グローバルに経営できる人材は、一体どこにいるのでしょうか。日本にはあまりいないような気がするかもしれません。私自身もGEという多国籍企業で働いていて同じことを感じています。日本人というのはなかなか前面に出てきません。そして、グローバルに活躍する人間の数が、たとえばインド人、中国人、あるいは韓国人と比べて少ないのです。こうした状況をどうすれば変えていけるのか、自分の問題として考えてみてください。
これらのテーマについては、ぜひ皆さん、自分の問題としてどうすれば良いかという視点で考えてみてください。私がお話したことをベースとして、個人として何ができるのかを考えていただければと思います。




